失敗しない開業は資金や事業の拡大において計画性が大事。
鍼灸院などを開業し失敗してしまう原因はさまざまです。がんばりが足りなかった、という理由だけではなく、運や時代のニーズなどもあるでしょう。しかし、その中でも開業に成功している人たちも少なくありません。なぜ開業に失敗する人と、成功する人がいるのか、その別れ目は何か、について見ていきましょう。
開業資金は計画を立てて使う
開業の失敗に資金面が原因で失敗するケースがあります。開業をするとなると、夢や希望もたくさんあるものです。自分のイメージに合ったお店の内装や外装、鍼灸院の開業ともなれば、いろいろな設備や機器も欲しくなるでしょう。できれば人どおりの多い立地に開業もしたくなります。しかし、それらの希望を叶えていると、初期費用に大きな金額がかかります。
最初はお客さんが来ても、その後継続してくるか、というとそれは分からないものです。開業資金を計算せずに初期費用に使ってしまうと、運転資金が間に合わなくなってしまいます。お店が軌道に乗るまでの運転資金を考慮しておきましょう。
時代のニーズは常に把握することが大事
時代のニーズに合った鍼灸院を開業できれば、お客さんがたくさんやってくるでしょう。お客さんが増えれば、お店を拡大したり、店舗を増やしたり、事業を拡大することもありますね。しかし、お客様のニーズや時代のニーズは移り変わっていくものです。いつまでも同じものを提供していても、お客さんは減っていく一方です。
お客さんが減ってしまうと、拡大した分、経費がかかるだけで収益が出ずに失敗、となってしまいます。事業を拡大する際には、ニーズが変わったときにどのような対応ができるか、を考えることが大切です。
料金を安くするだけが運営上手ではない
運営方法を勉強しなければ、開業は失敗してしまいます。例えば、繁盛している鍼灸院のマネをすれば、開業も失敗しなくてすむのでは?と安易に考えて同じことをしても、成功するとは限りません。同じ条件でまったく同じサービスを提供できないからです。二番煎じではなく、オリジナルな方法を考えた方がいいでしょう。
また経営が苦しくなり、集客が減ると価格を下げたくなりますね。価格を下げることは、運営上すべてにおいて悪いとは言えませんが、価格を下げることでお客さんの質も低下します。料金が安いというだけで来院するお客さんは、無茶を言うお客さんも多く、クレームも多くなります。スタッフのモチベーションも下がり、いい技術を提供できなくなります。結果、リピート率も下がり、運営はますます厳しくなります。
むやみに料金を下げるより、適正価格を把握するとともに、スタッフの技術が活かせる治療院を目指しましょう。
失敗しないためにも計画性が大事
鍼灸院を開業するにあたり、失敗しないためには、資金面における計画が大事です。開業資金は何に、どれくらい使えるか、黒字になるまでにはどれくらいの期間で、それまでの運転資金はどれくらい必要か、という点を含め、計画的に使うようにしましょう。
現在開業がうまく行っていても、将来性を考えて、事業を拡大することも大事です。集客のためにサービス料金を下げる前に、他に方法がないか考えてみましょう。失敗は成功のもととも言います。もし失敗をしても、それを反省し、成功の糧としましょう。
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